ブルータンクのカウンタックLP400をスロットカーにしました。
このキットはスーパーカー・ブームのときニットーから“サーキットの狼”シリーズの一つとして、
販売されていました。
私は当時、この1/28スケールのシリーズを随分作りましたが、なぜか、このカウンタックは入手できませんでした。
そこで、20年以上も幻だったキットに対面した感激と、ロクに色も塗らずに作り倒したこのシリーズに対する
リターン・マッチということで、持てる技術を総動員して、可能な限り作り込んでみました。
まず、ボディーです。
カウンタックの特徴である、数多くのダクトは一つも開口していませんので、全て開口しました。
ドア後部のNACAダクトは、ボディー表面のモールドから切りとばして、プラ板で作り直し。
サイド・ウインドー後部のインテークは、開口後、整流用(?)のフィンを、プラ板で製作。
後輪上の排気ダクト(?)は、キットでは、一体のパーツ(鎧戸形状)を接着することになっていますが、
やっぱり開口して、プラ板でフィンを製作。ちなみに、フィンの数は実車より少なくしています。
実車どうりの数だと、ピッチ詰まっちゃって、作り替えた意味なくなっちゃうんですよネ。
模型としての、“演出”のつもりです。
エンジン・フードの開口部は、やっぱり開口して、“黒い金網”を貼っています。
実車では、直接エンジンが見えないように(雨が入らないように?)、開口部の下に板状の部品があるんですが
ちょっと、思うところがありまして、省略しました。マァ、これも“演出”ってヤツです。
クリアー・パーツに関しては、結果的に、Fガラスを除き、全て自作となってしまいました。
サイド・ウインドー後部のクオーター・ウインドーは開口すらしてなかったので、開口後、プラ板貼りました。
リア・ウインドーは形状がおかしいんですが、そのままプラ板でガラスを再現しただけです。
キットの灯火類は、クリアー・パーツではなかったので、全て透明プラ板で新たに製作しました。
テール・ランプは、プロト・タイプ(?)の9連のタイプが好きなんで、9連で製作。
ヘッド・ライト前のコンビネーション・ランプは、キットではモールドだけだったんで、開口して
ハウジング、ランプを製作、ライトカバーは透明プラバンの裏をペーパーでキズをつけて曇ったカンジを出して
取り付けています。しかし、曇りすぎで、中身が見えませんネ(笑)。
Fバンパーの補助灯は開口したのみです。ちょっと、手抜きです。
サイド・マーカーは、伸ばしランナーを利用しています。
ミラーはプラ材から削りだして、1ミリのステンレス線で取り付けています。
ワイパーは、モデラーズのエッチング製のヤツです。1/24用なんですが、そのままイケました。
そして、“エンジン”です。とはいっても、エンジン・フードのメッシュから見えるところだけ
大雑把にプラ板などで製作しただけですが。エンジン・フードが開くわけではないですからね。
メッシュをとおして、チラリと見えるだけで、雰囲気バッチリですよね!?
かなり、リキ入れて製作したんですが、写真だとあんまり良く判りませんネ。残念!
札幌の“ポールポジション・モデルカーサーキット”に2年位飾っておいたんで、来店された方には
直接見ていただけたんでしょうケド。
さて、インテリアですが、キットは電池がセンターコンソールのあたりに収まるようになっているため、
上げ底になっています。また、今回スロットカーとするため、モーターをうまく逃がしてやらなくてはなりません。
そこで、インテリアはプラ板でバスタブ状に製作しました。
カウンタックは、もともとミッションがセンターコンソールに収まるため、コンソール後部がかなり巨大です。
が、さすがにモーターを隠すほど大きくないんで、乗員の身体に食い込むくらい巨大なセンターコンソールに
なってしまいました。
キットのパーツで利用したのは、メーターパネルだけになってしまいました。
乗員のフィギュアは、エポキシパテでスクラッチしています。
ドライバーの男性は「カウンタック乗ってるくらいだから、ネックレスくらいしてるだろー」という
個人的な主観で、ネックレスまで取り付けてしまいました。
普通なら、ドライバーを製作してお終いなんですが、「カウンタック乗ってるなら、パンツ見えそうなくらいの
ミニスカートはいた、金髪のボインボイン(死語)のオネエチャンくらい、横に乗せてるだろう」
という主観で、オネエチャンも製作してしまいました。
なんせ、私等の世代(東京オリンピック前後の生まれ)にとって、カウンタックは憧れのクルマですから、
憧れに少しでも近づけるために、オネエチャンまで作ってしまったわけです。
(しかし、年月とともに、随分憧れがゆがんでしまったようです)
シャシはRX−7と全く同じですので、省略。
走りのほうも、ポールポジションのコースでは、相性が悪いらしく、かなりトリッキーです。
ホイールは、スロットカー用のモノそのままですが、このホイールは、かなり内径が小さく、
キットのホイールの外周を削り込んで、はめ込むことは断念しました。(ついに力つきてしまいました)
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