L300オプティに電圧計を取り付ける

結構重要なメーターだと思う

バッテリーやオルタネーターの状態は、比重を測ったり、サーキットテスタを当てたりという方法で調べることができます。
しかしながら、運転中のリアルタイムな状況は知ることが困難です。

そこで、電圧計を取り付けてリアルタイムな状況を把握し、適切に対処することで電気まわりのトラブルを未然に防ごうというワケです。
(310サニー・カリフォルニアのバッテリーは既に10年位使ってます)

参考までに、具体的な例を幾つか挙げておきます。

○エンジン停止時**約12から13V**バッテリー満充電でこの位なんで当たり前ですね

○エンジン始動時**10V前後**スターターの負荷(+燃料ポンプ、点火)がかかるのでこの位まで下がります。

○エンジン始動時** 8V以下**かなりバッテリーの容量が下がっています(測定すると電解液の比重も下がっている)。この状態でも、エンジン停止時は12V以上あったりするから、あなどれない。本気になってバッテリーを充電した方が良い。

○走行中**13〜14V**概ねエンジンが1000rpmも回っていれば、電装品の使用状況に関わらずこの状態。これを超える電圧だとレギュレーター不良の可能性あり(過充電で最悪火災事故の可能性も)。
これ以下だとオルタネーターのブラシ摩耗かレギュレーター不良の可能性有り(走行中でもバッテリー上がりの可能性あり)

○アイドリング中**12〜14V**12V以下の場合は、電気の使用量が発電量を上回っているということなので、長時間この状態だとバッテリー上がりを起こす可能性もある。電装品の使用を止めるか、エンジンの回転を上げて12V以上を確保する。

概ねこんなカンジだと思います。単に針がピコピコ動いて面白いな〜というアクセサリーではないワケです。

さぁ、そこで取り付けるワケですが、モノは ストレートで売っている電圧計 ネダンの魅力には勝てません(笑)。

正確な測定を行う訳ではなく、大まかな傾向を把握できれば良いのですから、精度、再現性は問題にしません。
(詳しくキャリブレーションした訳ではないのですが、結構大雑把っぽいようです)

全くの余談になりますが“YAHOO!オークション”で、この元々税込み\1260送料\525(店舗で買えば送料はかからない)をいろいろなネダンで売っている輩がいます。

これとか こんなとか あんなやら そんなだの はたまたやら もう、こそあど言葉も無いよと言いつつ まだまだ他にもいるかもしれない って位一杯います。

中には、取り付けブラケット付きで売っている輩もいますが、賢明な人はストレートから直に買うのが宜しいかと。

でも、世の中には気づいているのかいないのか判りませんが 買っちゃった人現実に いたりするわけですね。


では、変動相場制(笑)の電圧計を詳しく見てみましょう。


文字盤はホワイトしかないのが残念です。
一応透過照明のつもりらしいんですが、イマイチ、針が光ってくれません(笑)。
(針も半透明の素材なんだけど、そこに光が廻らない)

正面のメーター・リングは全周カシメてあるんで分解できません。
(文字盤、作り直したいトコだったんですが)


各部の寸法はこのとおり。
ボルトは5mmと3mmだったかな?


Lの穴に照明が取り付けられます。
2本の5mmのボルトはメーター取り付け用。
一番下を車両のマイナス・ラインに接続。
向かって右の+表示を車両のプラス・ラインに接続。
向かって左のS表示は使用しません。


ところで“YAHOO!オークション”で“防滴仕様”とうたって売っている輩もいますが、見ての通り全く防滴なんかじゃありません。っていうか、下の方に意味不明な穴まで開いているし。


これが照明用の電球なんですが、ソケットなんか無しにいきなりリード線が出ています。
って言う以前に、こんな電球、球切れしたらどこで買えば良いのでしょうか?ということでこれは使用しません。


照明には高輝度LEDを使用することにします。

ダイソーで\105也で売っているLEDライト。
細かい注文を付けなければ、最も安価に入手できる高輝度白色LEDのひとつでしょう。

#0のドライバーでこれのビス4本を外すと・・・。


この状態のLEDが手に入ります。
(ハンダ付け等一切無し)


このままでは、12V前後のクルマの電源に直接接続できないので、低電流ダイオードとLEDを直列に繋いで使用します。

5V程度から14V超まで電圧が変動しても安定してLEDを光らせることができます。
(LEDの電圧はほぼ一定で、低電流ダイオードでの電圧降下で電圧変動を吸収しています)

さすがに、これは電子部品店に行かないと入手できません。


こんな程度の回路でもプリント基板を作った方が良いのは百も二百も承知ですが、ユニバーサル基盤を使用します。

メーターに固定するのでメーターから、はみ出さない様に大雑把にカットしています。

ここで、照明込みでメーターのチェックをしてみます。

テスターの表示がアレですが、照明込みの消費電流は約72mA程度。
(うち、LED照明が約13mA)


さて、電圧計が用意できたら取り付けというワケなんですが、オプティにはメーターを埋め込むのに都合の良い場所がありません。
(標準装着の回転計すら、後付テイスト丸出しです)

ということで、メーターケースを製作し、ダッシュボード上に設置します。

一通りカタチになった状態。

缶スプレーのキャップとガシャポンのカプセルを組み合わせて製作しています。
材質の関係で接着剤が使えないので、ガシャポンのカプセルはキャップにはめこんでいるだけ。キャップ同士はビス留めです。



メーター本体が納まる部分には52mmのホールソーで穴を開けます
キャップそのままでは奥行きが深すぎるので余分な分を切り落とします。


ガシャポンのカプセルはどれも一見同じに見えるのですが、微妙に大きさが異なるものが数種類あるようなので、キャップにぴったりはまるモノを使用します。
組み立てた際に底付きする部分を切断しておきます。
カプセルは透明なので、後程、裏からミスターカラーの黒を塗装します。


ダッシュボードに取り付ける部分は、メーター本体を収める部分より細いキャップを使用しています。(<見た目が良いと思うから)

キャップ同士の色が合わないのは、廃物利用だけに仕方ないですね。

現物あわせで、極力隙間ができないようにカットしていきます。

キャップ同士の固定用のビス穴と配線を通すための穴を開けておきます。


組み立てた状態。

線が2本しか出ていませんが、これは車両のプラスとマイナスのラインに接続するためのものです。
照明の電源はメーターのプラス、マイナスの端子に接続しています。つまりメーター作動時には照明点灯しっぱなしになります。

照明をLEDとしたことで球切れの心配がないため(LEDの寿命を1万時間、平均速度を毎時10kmと仮定しても10万km程度の耐久性を見込める)常時点灯としています。

ユニバーサル基盤は、コの字型のメーター取り付け金具と共締めにしています。



ガシャポンのカプセルを塗装すれば準備が整います。
いよいよ車両に取り付けることになります。

backnext


home | slotracing cares | display modeles | figure modeles | tec files | event | bbs | link
_