ラジオフライヤーの車輪を空気入りにする

空気入りゴムタイヤとベアリングは必須のようです

ラジオフライヤーを空荷で引っ張っていると、ガラガラを壮絶な騒音を発してしまいます。
音の大きさとしては、2tのディーゼル車より大きいくらい。
タイヤの振動がうまい具合に(?)鉄板のパンで増幅されているようです。

純正のソリッドタイヤが諸悪の根元(ついでにベアリングを使用していないので、車軸とハブにガタがある)なのは明らかなので、空気入りゴムタイヤへの交換を試みます。

新たにラジオフライヤーを購入するのなら、多少ネダンは高くなりますが最初から空気入りタイヤを装備したモデルを購入するのが賢明です。
(改造の手間は勿論ですが、ソリッドタイヤのモデルを買って改造するよりも、エアタイヤ(空気入りタイヤ)のモデルを購入したほうが、明らかに安上がりです)


四輪とも交換するのはメンドクサイっちゅーのと、安上がりにしたい、(好みの問題で)チョイ前下がりの見た目にしたいっちゅーことで、後輪のみ交換することにします。

ちなみに、この#9のモデルは小さいので、引っ張る際、前輪が浮き気味(殆ど加重がかかっていない)になるため、加重のかからない前輪は無改造でも大勢に影響は無いだろうってこともあって、後輪のみの交換です。

さて、さすがにラジオフライヤーに使えるようなタイヤは100円ショップには無いので、純正オプション品かホームセンター等で適当な物を探すことになります。

さんざん悩んで、ホームセンターで空気入タイヤ仕様のキャスターを購入、ホイールとタイヤのみ使用することにします。

さて、このホイールはキャスター用ということでハブが内外ともに相当出っ張っています。



このまま使用すると、不格好&引っかける危険性が高いので、合わせホイールなのを幸いにホイールを分解し片側の出っ張りを切り落とします。



この出っ張りの部分にベアリングが圧入されているので、片側(取り付けたときに外になる方)のみ切り落とします。

当然、切り落とした方にも改めてベアリングを圧入しなければなりませんが、ハブの内径よりベアリングの外径が若干大きいので(切り落とした出っ張り部分には、ベアリングが収まるように加工してある)、回転砥石でベアリングが収まるように内径を拡大します。




さて、これでホイールのハブ(ベアリング)の内径とラジオフライヤーの車軸の外径がぴったりならイイんですが、世の中そんなに甘くありません。
ホイール側が相当大きいのです。

旋盤、或いは根性があればカラーを製作してこの組み合わせで組み立てることが可能ですが、どちらも持っていないので、後軸廻りをエアタイヤに合わせて新たに製作することにします。

近所のホームセンターでハブに合う径のパイプを探しても、銅パイプしかありません(ステンレスパイプもあったような気がしますが、加工が大変なので除外)。
許容荷重が気になりますが、構造的にせん断荷重は大きくても、曲げの荷重は小さくて、なにしろ高々体重10kgや20kgの子供を乗せるだけですから、車軸に銅パイプを使用します。 その車軸を支えるコの字型の部材は32X3の平鋼で製作します。 Rを付けてコの字に曲げるのですが、片足で平鋼を踏んづけ、もう片足で適当なRに切った木っ端を平鋼に乗せて踏んづけ、残りの平鋼をエイヤっと引っ張って曲げます。
そうすると、マァマァ綺麗なRに仕上げることができます。
(厚さ3mmとはいえ、一人でやると相当な力が必要です)

この方法だと、トレッド方向の幅はあまり正確に出せないので、Rを戻したり、また曲げ直したりを繰り返して幅を出します。

コの字の幅が出たところで、高さ方向の寸法で余分な平鋼を切り取ります。
(この曲げ方では、Rの長さ等を一発で正確に出せないので平鋼を長めに用意し曲げた後に切断します)

切り落としてから、車軸の高さを合わせて車軸を通す穴を開けます。
もちろん、パンに取り付ける為の穴も平鋼に開けます。



コの字の部材が前後方向にズッコケ無いように車軸とパンを斜めに支える部材が必要ですが、これは車軸を製作した銅パイプの残りを使用します。

パイプの両端をハンマーで潰して平らにし、車軸の通る穴とパンに取り付ける穴を開けます。

元々のコの字の部材と車軸は溶接で固定されているのですが、今回製作した足廻りでは溶接していません。
(鉄と銅だから溶接はできないんだけど(ハンダ付けなら可))
車輪を組み込むと結構しっかりしているので、結果オーライです。



その車輪の取り付けですが、ホイールの外側の車軸に穴を開け割りピン等で固定します。
今回は割ピンではなく、Rピンを使用しました。(特に頻繁に脱着するようなモノでもないのですが)
Rピンとホイールの間には平ワッシャを仕込み、Rピンでホイールが傷つくことを防いでいます。
(平ワッシャと車軸の径にはガタがあっても大勢に影響ありません)

車輪を取り付けるまでは、コの字の部材は結構グラグラしているので、最終的にガタが出ないように、車軸に穴を開ける時はホイールを内側に寄せてガタを殺して穴位置を決定しています。
(ベアリングを使用しているので、ガタが無くても不都合はありません)

パイプにRピンを差しただけでは見てくれも悪いし、パイプの端部が危険だったりもするので、ボルトの頭に被せるプラスチック製のキャップを車軸に被せて、これごとRピンで固定しています。

あ、もちろんホイールの外側は前輪に合わせて白く塗装しています。


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