通常、アナログ&デジタルのサーキットテスターや検電ランプで電気廻りのトラブルシューティングを行います。
これだけあれば十分なハズなんですが、ホーンやウオッシャーなんかの“スイッチ押している間だけ電流が流れる系”の電装品に電流が流れているかどうかを調べる場合(ハーネス系の異常か、電装品の異常かを切り分ける場合)スイッチ押しながらテスター・リードを当てるのは相当困難だったりします。
(運転席からバンパーの先まで届く位、手が長ければ問題ないかも)
3m位の長さのテスター・リードを製作するという方法もあるのですが、簡便に使用できるテストランプを製作してみます。
究極に簡便に製作しようとすれば、なんでも良いから12Vの電球に電線を直接ハンダ付けして電球の反対側に端子を取り付けてしまえば良いでしょう。
しかし、これでは直ぐ壊れてしまうのは明白なので、ケースを利用し、ついでに使い勝手も考慮してみます。
電球は、使い道が無く余っていたストレートの爆安電圧計の照明用を利用します。
最近の流行だとLED、なんでしょうが、LEDは指向性が高く、正面以外では点灯が確認しづらい場合もあるので、これは適さないでしょう。
この電球を収めるのは、100円ショップの“点滅式 安全ライト”。
中身のLEDは既に他の用途に使用していてケースだけが余っていたものです。
(半透明なフィルムケースの使用も一瞬考えたのですが、平面のあるモノでないと不都合があるので却下)
特に工作らしい工作もないので、いきなり完成。
ケースの横に電線の通る穴を開けて、その電線と電球のリード線を接続しただけ。
適当な電球の固定方法が思いつかなかったため、リード線束ねてワイヤーステッカーでまとめてみました。
(長時間、点灯しっぱなしにするものではないので、こんな程度で十分でしょう)
作業のポイントは、電線の接続部分の抜け防止のために、接続部分をケース内に収めたこと位。
電球の反対側には平端子を取り付けています。(ハウジングに差してチェックする場合が多いので)
平端子以外に接続する場合が生じたら、変換ケーブル(という程でもない)を作成、接続することにします。
電線は、余っていた長さ2m弱のモノを使用しました。
ケースの裏の突起をニッパーやらカッターやらで切りとばして、平らにしておきます。
そこにマグネットシートの切れっ端をボンドG-17を使用して貼り付けます。
こうすることで、テストランプを車体なんかに貼り付けて使用することが出来ます。
もともと裏に空いていた穴を使用しないで、改めて側面に穴を開けて電線を引き出したのはこの為です。
(今回の工作は、平端子とワイヤーステッカー以外は全て廃品利用みたいなものです)
そして完成&テスト。
別に全面が光る必要は全くないんで、これでオッケーです。
こんなカンジで、フェンダーやらボンネットに貼り付けて使用できるので、窓から手を突っ込んでスイッチを操作しながら、電流が来ているかどうか確認できます。
適正な電圧かどうか?は白熱電球なんで判断のしようがありませんが、トラブルシューティングのとっかかりには役にたちます。
そして、使用しないときは(使用することがイレギュラーみたいなモンですが)このように、車庫の壁なり柱なりに貼り付けておけば良いわけです。