ハイマウント・ストップ・ランプを作ってみる


100円ショップのダイソーで魅惑的なモノを見つけてしまいました。



“点滅式 安全ライト”単四電池2本で5個のLEDを点灯(点滅)させるものです。

LEDが5個で\105なら、高い買い物でもないのでLED欲しさに購入してみました。
このケース裏面の取り付けブラケットなどを削り取ってしまえば、裏面は真っ平らになります。
と、いうことはクルマに両面テープで貼り付けることができます。

何より、無性にLEDのハイマウント・ストップ・ランプを作ってみたかったんで、これをベースに製作してみます。



分解するとこんなカンジ。

裏面にプッシュ・スイッチがあるのですが、ハイマウント・ストップ・ランプということで不要になります。
また、点灯・点滅を切り替える回路(っちゅーか、ワンチップIC)も不要なので、基盤は使用せずLEDのみを取りだして使用します。
LED5個が一列に並んでいるだけでは寂しい(って云うか、レンズ全面が光らない)のでさらに2列、合計15個のLEDを使用することにします。
ということで、もう2個購入しLEDを取り出します。

既に基盤にLEDが実装されているため、取り外すと極性がわからなくなるので、取り外す前に+側にマジックで印を付けてから取り外します。

回路を設計し、組み立てるのですが、LEDの規格が不明なので設計のしようがありません。
ってことで、回路を組み立てながら、回路に流れる電流を実測することによって仕様を決定することにします。

回路図は以下のとおり。



抵抗Rで回路(LED)に流れる電流を調整する仕様です。
(図中に電圧計、電流計の記載がありますが、説明の都合上記載しているだけです。実物には実装していません)

一般に、(高輝度タイプを除く)LEDの最大電流は50mA程度ですので、これ以下で尚かつイイカンジの光加減になるように(<我ながらアバウト)Rを設定します。

充電系統が正常な場合、12〜15Vの電源電圧ですから、この条件で電源(Vo)を設定し、抵抗(R)をボリューム(可変抵抗)としてRを変化させながら電流(Io)を測定していきます。

この際、12Vは安定化電源を使用しているので全く問題がないのですが、高い方の15Vを発生させることが問題となります。(バッテリー・チャージャーだとそれ位でるのかもしれないケド)
ってことで、安定化電源に乾電池を直列に接続するという荒技を駆使して、14.8Vと16V(共に実測値)を発生させています。



で、実測の結果は次表のとおり

抵抗 R=120Ω
電源電圧 Vo(V) 電流 Io(mA) 抵抗電圧 Vr(V) LED電圧 Vled(V) LED電流 Iled(mA)
計算値
電力 P(W)
計算値 
12.020.02.409.606.670.24
14.840.04.8010.013.30.59
16.050.06.0010.016.70.80

電流(Io)はまだまだ増やしても良いのかもしれませんが、元々の光具合と比較してだいたいイイところなんで、抵抗(R)は一旦120Ωを使用します。
(手持ちのカーボン抵抗の都合もあるわけで)

ただし、電力(P)がVo=14.8Vの状態で約0.6W(計算値)あるわけですから、抵抗は1Wタイプが必要になります。
手持ちが1/4Wタイプですので、改めて120Ω1Wの抵抗に交換することにします。

(計算上、抵抗を100Ωとすると、Vo=16Vの条件でIled=20mA、P=0.96Wとなるので100Ωとしても良いかもしれません)

んで、できたのがこんな状態。



(写真右のリード線は交差しています。基盤に対して赤が上、黄が下)

プリント基板を製作するのがメンドかったのでユニバーサル基盤を使用しましたが、これだけの数の部品を取り付けるとなると、プリント基板を製作した方が、確実に信頼性が確保できます。
(実際、テストしてみると断線箇所があったわけだし)

スズメッキ線の買い置きがないからと言って、ステープラー(ホチキス)の針を使ってLED同士を接続するなんて 言語道断ですね。
(実装済みのLEDを取り外したので、LEDのアシの長さが全く足りなかった)



中央一列のLEDは反射板に合わせて取り付けているので問題ないのですが、上下に追加したLEDに合わせて反射板に穴を開けます。

元々付いていた基盤と同じように、今回製作した基盤にネジ留めの穴を開けて本体に取り付けします。

また、本体裏面に配線を通す穴を開けて配線を取り出しています。

レンズはひとまずグンゼ産業ミスター・カラーのクリアー・レッドを裏から塗って赤くします。
(赤レンズ仕様のモノを見つけたら、それと交換するつもりです)
(LEDそのものは、赤く光ります)

これで一応カタチになりました。



12Vで点灯させてみると・・・。

レンズのおかげで中央一列は強烈に明るい(LEDそれぞれに対応して、凸レンズになっている)のですが、上下はそれほどでも・・・といったところです。

それでも、レンズ全面に光が廻っているのでまぁまぁオッケーってとこでしょうか?
(真横、真上から見てもレンズが光っていることが確認できる)

back


home | slotracing cares | display modeles | figure modeles | tec files | event | bbs | link
_