全然気にしないヒトも多々いらっしゃるとは思いますが、旧車に後付のアクセサリーを取り付ける場合、当時の
雰囲気を壊さないようにするのがポイントだと思います。
純正っぽくセットするか、或いは隠してしまうか。どちらかの方法になるでしょう。
ってことで、ETC車載器をグローブBOXに納めることにします。
こういうイレギュラーな方法を採る場合、取り付けBKTの製作が必要になることが多いですね。で、まず用意したのが
SIMPSON STRONG-Tie 2バイ4材の組立に使用するモノなんですが、近所のホームセンターで手頃な鉄板を探しても
こんな程度しか無かったんで、使用します。
TP37は178*80*1.0、TP35が127*80*1.0、A21が51.5*38.5*1.0(単位mm、いずれも実測値)の炭素鋼に溶融メッキをかけたものです。
これを
こういうカッコに加工するわけですよ。
で、どうやったかというと
このように、金床使ってハンマーで耳を叩けば曲げることができるわけですよ。デカイ万力があればそっちの方がカンタンなんだけど
持ってないんで。
(プレスが使えるなら、一瞬で曲げることができるんですが・・・)
この作業のポイントは、金床から鉄板が浮かないように確実にクランプするとこ!
金床が無くても、基礎ブロックを使うとか、あるものを工夫すれば同様に作業できますね。
カンタンなんで2歳の息子に作業させてみました。作業時は安全のために、帽子、長靴は必須です。手袋は・・・
職人は素手で作業します(笑)
(2ポンド ハンマーが転がっていますが、ハンマーはでかいほど
作業がラクです)
車載器とアンテナはこんなカンジでBKTに取り付けます。
グローブBOX内に設置するんで、ほとんど見てくれは関係ないんですが、ツヤ消し黒を塗装して仕上げます。
グローブBOX内設置ということで、うかつに触る恐れがあるんで、塗装前にシツコイほどバリは落としておきます。
マジックテープ(黒)と両面テープ(白)を貼る面は、無塗装です。塗装すると塗料ごとテープが剥がれる恐れがあるんで。
こっちは、BKTを取り付けるためのBKT。
先程のBKTのネジ留め位置に合わせて穴を開けて、皿ビスを通し、ビスの頭をハンダ付けするんですが、30Wのハンダコテでは
全然役にたちません。
ってことで、カセットコンロのガスボンベを使うトーチであぶって加熱しハンダ付け完了。
使い方は、
グローブBOXにビスの通る穴を開けてこのようにセットすると、
このように、ビスが出てくるワケです。
そうすると、
このように蝶ナットでBKTを取り付けることができるのですよ。
グローブBOXの天面には車体側にグローブBOX取り付け用のメンバーなんかがあってボルトが飛び出すわけにはいかないのですよ。
ってことで、めんどくさいんですが、こんな方法をとったワケです。
このようにビスが飛び出ていると、手探りでもカンタンに穴位置を合わせることができるというメリットもありますね。
グローブBOX天面に車載器を取り付けたことで、グローブBOX本来の機能は損なわれていません。
(グローブBOXイッパイいっぱいに物突っ込んでいないし)
車載器の天地をひっくり返して、天面に直接両面テープで貼りつけると言う方法だと、両面テープが剥がれて脱落するとか、
車載器の取り外しが事実上不可能になるんで、この方法はとりませんでした。
当たり前のハナシでアレなんですが、BKT取り付け用の穴を開ける前に、このようにマスキングテープで仮留めして グローブBOXのフタに干渉しないか?(エンジン始動時にカードを挿入しているとエラー発生の恐れがあるそうなんで カード半差し状態でチェック)、カードを取り出すことは可能か?などを確認しながら位置を決定しています。
車載器本体の取り付けにメドがついたところで、電源の加工です。
車載器付属の電源ケーブルはあまりに長すぎるので、スパっと切って2極カプラーで中継して新たにケーブルを用意します。
いともカンタンに極性を間違えることができるので、シツコイ位+−の極性は確認します。
(逆接続した場合の保護回路があれば、問題ないのですが、無い場合はイッパツで車載器を破壊する恐れがあるんで)
オマケにシガーライターから電源をとるためのハーネスも作っておきます。(2極カプラーで接続可能)
ようやくETC車載器を取り付けるための準備が整いました。
いよいよクルマに取り付けることになります。