オプティ Pico-Sには標準のカセットレシーバーとドアスピーカーが付いています。
マァ、一応最低ラインはクリアしているとも言えるのかもしれませんが、できればCDの再生が出来たほうが良いわけだし、手持ちのオーディオもあるんで交換します。
純正のヘッドユニットとスピーカーを外して新たに取り付けるのは
○ソニー XR-757 (1DIN CDチェンジャーコントロール機能付きFM/AM カセットレシーバー)
○ソニー CDX-A15RF (FMモジュレーター式10枚CDチェンジャー)
(マガジンは
XA-10B
を使用)
○ソニー XS-153 (10cm コアキシアル2ウエイスピーカー)
CDチェンジャーがモジュレーター式なんですが、今回はモジュレーターを使用せずヘッドユニットと直接接続します。
(使い勝手とか音質とか、モジュレーターで接続する人間の思考が全く理解できない)
今回、中古品を使用するので、予めチェンジャーを分解して、ピックアップレンズとローディング部分をアルコールでガシガシ掃除しています。
そのヘッドユニットですが、これはソニーのリコール対象品なので、既に対象部分の点検修理を済ませています。
それでは取り付ける車両側を確認してみます。
ブラケットごとヘッドユニットを取り出して確認します。
取り外す際、フロントパネル両脇の鉄板ビスは丸見えになるので問題無いのですが、初めて外す場合ブラケット奥の下にある#2のビスの存在は非常に判りづらいです。
これは、ヘッドユニット下のポケットを先に取り外し、そこから覗くとなんとか確認できます。また、灰皿を抜いておくと下からドライバーを入れやすいでしょう。
確認してみると、フロントパネル両横のアングル状のブラケットは穴位置の関係でXR-757に使用できませんので、これのみSIMPSON STRONG TIEのアングル状の金物を加工して製作しておきます。
電源関連のカプラーを確認します。
開けてビックリ!ってヤツです。
電源線の被覆を途中で剥いで、配線をよじって接続し、電源を取り出しています。
写真のとおり、絶縁もしていません。
CDチェンジャーを取り外した形跡があったんで、どんなことをしているのかな?と考えていたらこのザマです。
この部分は一旦切断してギボシ端子で接続し直します。
ざっと調べたところ、カプラーの内容は
1 フロントスピーカー右(+)
2 フロントスピーカー左(+)
3 ACC アクセサリー(+)
4 常時12V(+)
5 フロントスピーカー右(-)
6 フロントスピーカー右(-)
7 アース(-)
8 空き
9 空き
10 ILL 照明(+)
1 リアスピーカー右(+)
2 リアスピーカー左(+)
3 リアスピーカー右(-)
4
5
6 リアスピーカー左(-)
このようになっています。
リアスピーカー用の6Pカプラは使用されてはいませんが、ぶら下がってはいます。
もっとも、今回はスピーカーの配線は改めてひきますので関係ないっちゃー関係ないのですが。
オマケで取り外す純正のヘッドユニットの背面です。
チェンジャーコントロールの機能は無いようですが、13P DINにより、チェンジャー等の外部器機の接続は可能なようです。どのみちこれは使う予定がないので、13P DINの内容の深追いはしていません。
スピーカーの取り付けに関連する部分を確認します。
純正装着のスピーカーを外したところ。
ドア内張に裏から鉄板ビス4本で取り付けられています。
配線はロック付きの250型2Pハウジングですので、スピーカーのみをトレードインする場合、スピーカーに合わせて変換ハーネスを用意するか、ハウジングを取り払って端子を付け替える必要があるでしょう。
今回は、純正のあまりに細い配線は使用せず、新たに2sqで配線をひき直します。
無酸素銅だとかの配線はコスト的に問題があるので、この辺でイきます。
使用するスピーカーの外径よりも、スピーカー取り付け用の鉄板ビスの穴のPCDの方が大きいため、このビス穴を隠す工夫が必要になります。
ドア本体を確認してみます。
ドアパネルのスピーカー用の開口部は真円ではありません。最も狭い所で約100mmです。
軽自動車ということで問題になりそうな奥行きは、ガラスのランチャンネルまでで約40mm(内張を取り付けると内張の厚み分深くなる)。
とりあえず、今回のスピーカー取り付けには問題が無いようです。
次にCDチェンジャーの取り付け場所を検討します。
一般的には、荷室か車室の床に設置するんでしょうが、どちらも非常に頭が悪い方法だと思います。
荷物スペースや乗車スペースが損なわれるわけですから。
ということで、助手席下に狙いを付けます。
本当なら、ウオークインで頻繁にフルにスライドする助手席よりも、比較的スライド量が少ない運転席下に取り付けたいところですが、運転席下には引き出し式の物入れがあるため運転席下は却下です。
物入れを助手席下に移して、チェンジャーを運転席下にすることも考えましたが、物入れをシートレールに固定しているブラケットが運転席と助手席では左右対称の形状でないと取り付けられないため、物入れの移設は断念しました。
シート下の空間は、シートレールと床上を左右に横断しているメンバーの間で横約300mm高さ約100mmとなっており、CDチェンジャーがぎりぎりで納まる空間となっています。
以上の条件をふまえて、実際の取り付け作業に進んでいきます。